EA機能追加はいくらでできる?トレーリングストップ・建値・時間フィルタの依頼相場を開発元が整理

EA機能追加はいくらでできる?トレーリングストップ・建値・時間フィルタの依頼相場を開発元が整理
※免責事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。FX取引にはリスクが伴い、投資元本を失う可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。

EA機能追加を依頼したいときに悩むのは、何をどこまで頼めるかと費用の見立てです。トレーリングストップ・建値決済・時間帯フィルタ・最大ポジション数の制限は、既存EAへの改造依頼として代表的な内容で、当社 EA CreatorsLAB(ランサーズ「クリエイターズ開発室」EA部門)でも改造としてお受けしています。本記事では、それぞれの実装の考え方と、依頼時に伝える仕様、費用の目安を整理します。投資判断はご自身の責任で行ってください。

▦ この記事の結論
  • EA機能追加の依頼で多いのはトレーリングストップ・建値決済・時間帯フィルタ・最大ポジション数の制限の4種類。
  • いずれもMQL4/MQL5の注文修正・時刻取得・ポジション集計の関数を使う実装で、既製EAの改造として成立しやすい範囲。
  • ナンピン系や両建て前提のEAでは、既存ロジックと追加機能が干渉することがあり、事前確認が要る。
  • 依頼の精度を上げるには数値で条件を渡すことが近道。「利益が伸びたら」ではなく「含み益○pipsで」の形にする。
  • 当社の目安は機能追加1点10,000円から、3点までのセットは+8,000円。個別見積もりで確定する。
  • 著作権者の許諾がない他人のEAの改造は承っていない。入手経路が説明できることが前提。
目次

EA機能追加を依頼できる範囲と向いている場面

結論から書くと、既存の売買ロジックはそのままに、決済や発注条件を後から足す依頼は、改造として対応しやすい範囲です。逆に、エントリーの判断そのものを作り変える依頼は、改造ではなく新規制作に近い扱いになります。

▦ よくある4つの機能追加依頼
機能 目的 実装の難易度 注意点
トレーリングストップ利益を伸ばす低い既存の決済条件との優先順位
建値決済損失を限定低いスプレッド分の扱い
時間帯・曜日フィルタ相場条件を絞る中程度サーバー時間と日本時間のずれ
最大ポジション数の制限リスク管理中程度ナンピン系ロジックとの整合

自分で直せる範囲と依頼したほうが早い範囲

MQL4/MQL5の入力パラメータ(input変数)がすでに用意されている機能なら、数値を変えるだけで済みます。一方で、ソースコードの中に条件文を足す必要がある機能は、既存ロジックの構造を把握してから手を入れる作業になり、自己流で書き換えると他の条件と衝突しやすくなります。

依頼したほうが早い人の特徴

「MQLは触ったことがないがロジックの意図は説明できる」という状態であれば、依頼に向いています。コードは読めなくても、追加したい条件を言葉と数値で説明できることが依頼者側に求められる部分で、実装そのものは開発側の仕事だからです。詳しい伝え方はEA制作の仕様書はどう書くかで扱っています。

例えば「含み益30pipsでトレーリングを開始し、その後は10pips刻みで損切りラインを追従させたい」という形で条件がすでに固まっているなら、それだけで見積もりに反映できます。逆に条件が曖昧なまま依頼すると、開発側で仮の数値を置いて進めることになり、納品後に「思っていたのと違う」というずれが起きやすくなります。外注全体の流れはEA制作を外注する流れと費用相場で解説しています。

トレーリングストップ追加の依頼で伝えること

結論として、伝えるべきは「何pips伸びたら」「どの間隔で追従させるか」の2点です。トレーリングストップは含み益が伸びた分だけ損切りラインを追いかける決済条件で、既存EAへの追加依頼の中でも実装しやすい部類に入ります。

トレーリングストップの実装の考え方

MQL4であれば、保有中の注文の損切り価格をOrderModify関数で書き換える形で実装します。MQL5では注文とポジションが別管理のため、PositionModify系の処理でポジションの損切り価格を更新する形になります。どちらも「一定間隔でチェックして条件を満たしたら損切り価格を動かす」という考え方は共通です。

注意が必要なのは、既存EAがすでに固定の利益確定・損切りを持っている場合です。トレーリングストップを単純に足すと、どちらの条件を優先するかが曖昧になり、意図しないタイミングで決済されることがあります。既存条件を残すか置き換えるかを先に決めておくと、実装後の手戻りが減ります。

依頼するときに伝えるべき条件

伝えていただきたいのは、開始条件(含み益何pipsから作動するか)・追従幅(何pips刻みで動かすか)・既存の決済条件をどう扱うかの3点です。「利益が伸びたら追いかけてほしい」という言葉だけでは、開発側で数値を仮置きすることになり、意図とずれる可能性が残ります。

通貨ペアによって1pipsあたりの値動きの大きさが違う点も踏まえておくと話が早くなります。ポンド円のように値動きが大きい銘柄と、ドル円のように比較的落ち着いた銘柄では、同じpips数でも適した追従幅が変わることがあるため、稼働させる通貨ペアも合わせてお知らせいただく項目です。

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建値決済追加の依頼で伝えること

核となるのは、含み益がどの水準に達したら建値(エントリー価格)まで損切りラインを動かすかという条件設定です。建値決済は損失を限定する目的で使われ、含み益が消える前に最低限の防御ラインを作る考え方に基づきます。

建値決済の実装の考え方

実装自体はトレーリングストップの一種と考えられます。条件を満たした時点で1回だけ損切り価格をエントリー価格まで動かし、その後は動かさないという点が、継続的に追従するトレーリングストップとの違いです。MQL4/MQL5とも、損切り価格の書き換え処理そのものはトレーリングストップと同じ関数を使います。

建値決済で損切りラインをエントリー価格へ1回動かし、その後トレーリングストップで段階的に追従させる動きの製図風イラスト

既存ロジックとの干渉に注意する

スプレッドがある分、建値ぴったりに損切りを置くとスプレッド分だけ早く決済されることがあります。数pips分の余裕を持たせるかどうかは、依頼の段階で決めておく判断です。また、複数回に分けてエントリーするナンピン系の設計では「建値」が1本ごとの価格なのか平均取得単価なのかで実装が変わるため、この点も伝えておくと精度が上がります。

すでに時間経過での損切り(一定時間を過ぎたら含み損でも決済する仕組み)を持つEAに建値決済を足す場合は、どちらの条件を先に判定するかも合わせて決めておきます。両方の条件が同時に成立する場面があると、実装の仕方によって決済結果が変わってしまうためです。

時間帯フィルタ追加の依頼で伝えること

重要なのは、日本時間ではなくMT4/MT5のサーバー時間を基準に条件を組むという点です。時間帯・曜日フィルタは、指標発表の時間帯を避けたい、流動性の薄い時間を除外したいといった目的で追加依頼が多い機能です。

時間帯フィルタの実装の考え方

現在時刻を取得したうえで、その時刻が指定した時間帯や曜日に含まれるかを判定し、含まれない場合は新規エントリーの処理を通過させない、という条件分岐で実装します。MQL4/MQL5とも、時刻から時・曜日を取り出す関数が用意されており、既存のエントリー条件の前段に判定を1つ足す形になるため、トレーリングストップと並んで実装しやすい部類です。

サーバー時間と日本時間のずれに注意する

業者によってサーバー時間の基準が異なり、夏時間の有無でサーバー時間と日本時間の差が変わる業者もあります。「日本時間の21時から24時は取引しない」という依頼であっても、実装時にはその業者のサーバー時間に置き換えて条件を組む必要があるため、稼働させる業者名を伝えていただくと確認の手間が省けます。

▦ 機能追加で参照する主な処理
1 損切り価格の書き換え …… MQL4:OrderModify / MQL5:ポジションのSL更新
2 保有数の集計 ………….. MQL4:OrdersTotal / MQL5:PositionsTotal
3 時刻の判定 ……………. 現在時刻から時・曜日を取り出して比較
いずれも既存のエントリー/決済の処理に条件を1つ足す形で実装します。

最大ポジション数の制限を依頼するときの注意点

ポイントは、「何を1と数えるか」を先にそろえることです。最大ポジション数の制限は、同時に保有する数を一定以内に抑えてリスクを管理する目的の機能で、単純そうに見えて既存ロジックとの相性を確認する必要があります。

最大ポジション数の実装の考え方

新規エントリーの前に、その通貨ペア(またはそのEA)で保有中のポジション数を数え、上限に達していれば新規注文を出さない、という条件分岐で実装します。保有数の数え方は、MQL4ではまだ約定していない待機注文まで同じ一覧に含まれる点に注意が必要で、ポジションだけを数えるのか待機注文も含めるのかを決めておく必要があります。

ナンピン系EAで起きやすい誤算

複数回に分けて買い増す設計のEAに上限を付ける場合、「上限に達した後の値動きにどう対応するか」を決めておかないと、含み損を抱えたまま身動きが取れない状態が長引くことがあります。上限を付けること自体はリスク管理として有効ですが、上限到達後の挙動まで含めて依頼内容に含めると、実装後の想定違いが減ります。

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EA機能追加を依頼するときの仕様の伝え方

まず押さえておきたいのは、条件を言葉ではなく数値で渡すという原則です。ここまでの4機能に共通する話として、依頼の精度は「何を伝えたか」でほぼ決まります。

トレーリングストップ・建値決済・時間帯フィルタ・最大ポジション数の条件を数値で書き込む仕様シートの製図風イラスト

数値で伝えるべき項目

「利益が乗ったら」ではなく「含み益20pipsで」、「しばらく待つ」ではなく「30分待つ」のように、感覚的な表現を数値に置き換えるだけで、見積もりの精度も実装後のずれも小さくなります。数値が決まっていない場合は「未定・相談したい」と伝えていただければ、想定される範囲を提示したうえで進められます。

既存ロジックの資料を渡す

ソースコード(mq4/mq5ファイル)があれば最も確実ですが、無い場合でもパラメータの一覧やエントリー・決済のルールを言葉で説明した資料があれば、同じ動きを作り直したうえで機能を足す形で進められることがあります。ソースが無い場合の可否は、依頼するEAの入手経路によって扱いが変わるため、mq4ファイルがないEAは改造できるかもあわせてご確認ください。

EA機能追加を依頼した場合の費用と納期

当社の料金は、機能追加・修正1点で10,000円を基本とし、条件に応じてオプションを加える方式です。複数の機能をまとめて依頼する場合は、3点までのセットとして8,000円を加算します。

▦ 機能追加を依頼した場合の料金
基本料金(機能追加・修正1点。例:トレーリングストップのみ) 10,000円
複数機能セット(3点まで) +8,000円
ソースが無くロジック解析を伴う場合 +10,000円
改造後のMQLソースの受け取り +5,000円
2〜3日の特急対応 +3,000円

MT4からMT5への移植を伴う場合は、改造ではなく移植の専用メニュー(30,000円から)になります。確定金額は見積もりでご確認ください。

納期の目安と納品物

納期は機能の数と既存ロジックの複雑さによって変わり、2〜14日が目安です。複数機能を同時に依頼する場合や、ソース解析が必要な場合はその分の日数が加わります。急ぎの場合は2〜3日の特急対応(+3,000円)も選べます。

納品物は、改造後のファイル・改造箇所の説明書・差分メモの3点です。トレーリングストップや建値決済のように決済タイミングが変わる機能は、受け取った後に追加前と追加後でバックテストを並べて見ると、変更点が動きにどう反映されたかを判断しやすくなります。

対応できない依頼

お受けできるのは、ご自身が権利を持つEA、または著作権者の許諾があるEAへの機能追加です。入手経路が説明できない、あるいは配布元が改変を禁じているEAへの機能追加はお断りしています。権利の考え方は依頼で作ったEAの著作権はどうなるかもご参照ください。

迷った場合は、購入時のページや同梱の利用規約のスクリーンショットを添えていただくだけで構いません。当社側で改変や第三者への改造依頼を認めている記載かどうかを確認してから、可否をお答えします。

▦ お受けできない依頼
  • 著作権者の許諾がない他人のEAへの機能追加
  • 口座認証や利用期間の制限を回避する目的の依頼
  • 配布元の利用規約が改変を禁じているEAへの依頼
  • 入手経路が説明できないEAへの依頼

判断に迷う場合は、販売ページの記載や同梱の規約をあわせてお知らせいただければ確認します。

EA機能追加の依頼でよくある質問

EA機能追加はどんな内容でも依頼できますか?
既存の売買ロジックを残したまま決済や発注条件を足す依頼は承りやすい範囲です。エントリーの判断そのものを作り変える場合は、改造ではなく新規制作に近い扱いになり、費用も変わります。まずはどこまで変えたいかをお知らせください。
トレーリングストップの追加は自分でもできますか?
既存EAに固定の決済条件が無ければ、比較的取り組みやすい部類です。ただし既存の利益確定・損切りとの優先順位を決めずに足すと、意図しないタイミングで決済されることがあるため、そこを設計してから実装する必要があります。
建値決済の追加はどんな時に使われますか?
含み益が一定水準に達した時点で、損切りラインをエントリー価格まで動かして損失を限定したい場合に使われます。スプレッド分の余裕を持たせるかどうかで決済のタイミングが変わるため、依頼時に決めておくと精度が上がります。
時間帯フィルタの追加で気をつけることはありますか?
日本時間ではなくMT4/MT5のサーバー時間を基準に条件が組まれる点です。業者によってサーバー時間の基準が異なり、夏時間の有無で日本時間とのずれ方も変わるため、稼働させる業者名を伝えていただくと確認がスムーズです。
最大ポジション数の制限は依頼できますか?
依頼できます。実装自体は保有数を数えて上限で止める処理ですが、上限に達した後の値動きにどう対応するかまで決めておかないと、含み損を抱えたまま身動きが取れない状態になりやすいため、あわせてご相談ください。
EA機能追加の依頼にソースコードは必須ですか?
あれば最も確実ですが、無い場合でもパラメータの一覧やルールを言葉で説明した資料があれば、同じ動きを作り直したうえで機能を足す形で進められることがあります。ソースの有無で扱いが変わる範囲はmq4ファイルがないEAは改造できるかにまとめています。
EA機能追加の費用と納期はどのくらいですか?
当社の場合、機能追加1点で10,000円、3点までのセットは+8,000円が基本で、ソースが無い場合の解析などはオプションで加算します。納期は機能数と既存ロジックの複雑さによって変わり、2〜14日が目安です。確定金額は見積もりでご確認ください。
他人から譲られたEAでも機能追加を依頼できますか?
著作権者の許諾があればお受けできます。許諾のない改造、口座認証や利用期間の制限を回避する目的の依頼、配布元の規約が改変を禁じているEAへの依頼はお断りしています。入手経路が説明できることが前提です。
▦ NEXT ACTION

まず追加したい機能を数値の条件で書き出すことから始めてみてください。「含み益○pipsで」「○時から○時は」のように数値化できれば、その時点で見積もりの精度が上がります。当社 EA CreatorsLAB(ランサーズ「クリエイターズ開発室」EA部門)では、EA・インジの改造を10,000円から個別見積もりで承っています。ご依頼・お見積もりは▶ ランサーズ「クリエイターズ開発室」のプロフィールからご連絡ください。

※ 本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。FX取引にはリスクが伴い、投資元本を失う可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。記載の料金は当社のものであり、内容により変わります。

🛠
EA CreatorsLAB

現役のMQL開発工房。EAを開発・販売し、設計思想とフォワード成績を正直に開示することを設計の原則にしています。「作った本人が語る」一次情報をお届けします。

提供リソース: 既製EA 3本 (CatchGBPJPY / Multi-AUD Core / Twin Engine GBP、全てMT4専用、sys-tre.com 販売) / 制作サービス (ランサーズで受付・EA¥80,000〜・インジ¥15,000〜・改造¥10,000〜)

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