本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。FX取引にはリスクが伴い、投資元本を失う可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。
アラートの後付けは、多くの場合できます。インジケーターは条件が揃った瞬間を内部で計算しているため、その判定に「鳴らす」処理を足せば通知になるからです。当社 EA CreatorsLAB は MT4/MT5 のインジケーター制作と既存ツールの改修を承っている開発工房で、既存インジへのアラート追加は改修として10,000円からお受けしています。本記事では、ソースの有無で変わる進め方と、通知先ごとに何ができて何ができないかを整理します。投資判断はご自身の責任で行ってください。
- 後付けは判定はそのまま、鳴らす処理だけを足す作業。計算部分に手を入れる必要はない。
- 分かれ目はソースコードの有無。無い場合は外から値を読んで鳴らす別部品を作る道がある。
- プッシュ通知には毎秒2件・毎分10件・255文字という上限がある。鳴らし方の設計が要る。
- LINEやWebhookはインジケーターからは呼べない。仕様上の制限なので、EA側に置く形にする。
- 最も多い手戻りは鳴りすぎ。同じ条件で何度も鳴らさない仕組みを先に決めておく。
- 他人が作ったインジの改造は、著作権者の許諾があることが前提になる。
アラートの後付けとは何をする作業か
後付けとは、インジケーターがすでに出している判定に、知らせる処理をつなぐことです。矢印を出す、線の色を変える、値を計算するといった部分はそのまま残し、その判定が成立した瞬間に通知を発生させる処理だけを追加します。
計算部分には手を入れない
ここが依頼前によく誤解される点です。アラートを足すことと、インジケーターのロジックを変えることは別の作業になります。判定の中身が変わらないので、チャートに出る矢印や線の位置も変わりません。表示は今までどおりで、そこに音や通知が加わるという理解が近くなります。
そのため工数は、ロジックを作り替える改修より軽くなることが多くなります。一方で、後述する鳴らし方の設計をどこまで作り込むかで幅が出ます。作業量を左右するのは通知そのものより、いつ鳴らし、いつ鳴らさないかの条件のほうです。
通知の種類は4つに分かれる
MQLで扱える通知は、画面に出すもの、音を鳴らすもの、メールを送るもの、スマートフォンにプッシュ通知を送るものの4つです。どれを使うかで端末側に要る設定と制限が変わるため、依頼の段階で通知先を決めておくと話が早く進みます。
複数を組み合わせることもできます。実務でよく選ばれるのは、パソコンの前にいるときは音、離席中はプッシュ通知という併用です。全部を有効にすると鳴りすぎて結局止めることになるため、主に使う1つを決めてから足すほうがうまくいきます。
ソースコードの有無で進め方が変わる
最初の分岐はmq4 または mq5 のソースコードが手元にあるかどうかです。ある場合は中に処理を足す形になり、無い場合は外から値を読んで鳴らす別の部品を作る形になります。どちらでも通知は実現できますが、費用と納期が変わります。
ソースがある場合
ソースがあれば、判定が成立している箇所を読んで、そこに通知処理を追加します。既存の変数をそのまま使えるため、条件の取り違えが起きにくいのが利点です。設定画面に通知のオンオフや鳴らす回数の項目を足すところまで含めても、作業は一続きになります。
ソースが無い場合
コンパイル済みのファイルしか無い場合でも、サインがバッファに入っていれば外から読み取れます。元のインジには手を触れず、値を監視して条件が揃ったら鳴らすだけの部品を別に作る形です。元のファイルを書き換えないため、配布元の更新版が出ても入れ替えるだけで済むという利点もあります。
この方式の考え方は、サインを読んで発注につなげる場合と同じです。詳しくは サインツールはEA化できるか にまとめています。ソースが無い状態でどこまでできるかという線引きは mq4ファイルがないEAは改造できるか で扱っています。
バッファに値が入っておらず、画面上の描画だけで判定が完結している場合は、外から読む方法が使えません。この場合は判定そのものを作り直すことになり、扱いは新規制作に近づきます。
MT4とMT5では別の作業になる
見落とされやすいのがこの点です。MT4で使っているインジにアラートを付けても、その成果はMT5側には引き継がれません。MT4とMT5では書かれている言語が違い、コンパイル済みのファイルにも互換性がないためです。両方の環境で鳴らしたい場合は、それぞれに対して作業が発生します。
そのため、依頼の段階でどちらの環境で運用するのかを決めておくと見積りがぶれません。将来的に乗り換える予定がある場合は、最初から両方を前提にしたほうが合計は安く収まることがあります。プラットフォームをまたぐ場合の考え方は MT4のEAはMT5に移植できるか にまとめています。
通知先ごとにできることが違う
通知先の選択は好みの問題ではなく、仕様上の制限で選べる範囲が決まります。特にインジケーターから呼べる処理と呼べない処理があるため、希望する通知先によっては構成そのものが変わります。
| 通知先 | インジから呼べるか | 端末側の設定 | 主な制限 |
|---|---|---|---|
| 画面表示 | 可 | 不要 | 端末の前にいる時だけ |
| 音 | 可 | 音声ファイルの配置 | 同上 |
| メール | 可 | メール設定の有効化と宛先登録 | 検証ツール内では動かない |
| プッシュ通知 | 可 | 端末IDの登録 | 毎秒2件 / 毎分10件 / 255文字 |
| LINE等の外部サービス | 不可 | 送信先URLの許可登録 | EA側に置く構成が要る |
プッシュ通知には頻度の上限がある
スマートフォンへのプッシュ通知は、1秒あたり2件、1分あたり10件までと定められています。本文も255文字までです。1つのチャートで使うぶんには問題になりませんが、複数の通貨ペアや複数の時間足に同じインジを入れて同時に条件が揃うと、上限に触れて届かないものが出ます。
そのため当社では、複数チャートで使う予定があるかを見積り前に確認しています。通貨ペア名と時間足を本文に入れる設計にしておくと、どのチャートから来た通知かが分かり、上限に触れた場合の切り分けもしやすくなります。
LINEやWebhookはインジからは呼べない
ここは仕様として決まっている部分です。外部のサービスへ通信する処理はインジケーターからの呼び出しが許可されていません。インジケーターは共通の処理の流れで動くため、応答を待つ通信を行うと全体が止まってしまうからです。呼び出そうとすると、許可されていないという扱いのエラーが返ります。
そのため、LINEなどへ飛ばしたい場合はEA側に通信処理を置く構成にします。インジは判定と値の出力までを担当し、EAがその値を読んで外部へ送る形です。あわせて、送信先のアドレスを端末の設定で許可しておく作業も要ります。この構成はインジ単体の改修より工数が増えるため、見積りが変わる部分です。
「無料でインジにLINE通知を追加」といった案内を見かけることがありますが、実体はこのEA併用の構成であることがほとんどです。インジ1本で完結すると考えて依頼すると、途中で構成の話になって手戻りします。MQLの仕組みそのものは MQL5 EA開発入門 でも扱っています。
お受けできる依頼とお断りする依頼
結論から書くと、ご自身が権利を持つインジ、または著作権者の許諾があるインジであればお受けできます。許諾のない他人のインジの改造、認証の回避にあたる依頼、配布元の利用規約に違反する依頼はお断りしています。
- 著作権者の許諾がない他人のインジケーターを書き換える依頼
- 期間制限や口座認証を回避する目的の依頼
- 配布元の利用規約が改変や再配布を禁じているインジの依頼
- 入手経路が説明できないインジの依頼
販売ページや同梱の説明に記載があることが多いため、依頼前にご確認いただくと手戻りがありません。
元のファイルを書き換えない道もある
規約が改変を禁じている場合でも、外から値を読んで鳴らす方式であれば元のファイルには一切手を触れません。この形が規約上どう扱われるかは配布元の記載によるため、当社では判断できる材料をお知らせいただいたうえで一緒に確認しています。技術的にできることと、やってよいことは別の軸として扱っています。
権利の考え方そのものは 依頼で作ったEAの著作権はどうなるか に整理しています。
鳴らし方の設計で決めておくこと
実務で最も多い手戻りは鳴りすぎです。通知そのものは動いているのに使い物にならない、という状態が起きます。避けるために、依頼の段階で3点を決めておくと完成後の調整が減ります。
同じ条件で何度も鳴らさない
条件が成立している間、価格が動くたびに判定が走ります。何も対策しないと1本の足の中で何十回も鳴ることになります。よく使われるのは、1本の足につき1回だけにする方式です。前回鳴らした足を覚えておき、同じ足では鳴らさないようにします。
条件が消えてからまた成立した場合に鳴らし直すかどうかも、あわせて決めておく部分です。ここを決めずに進めると、完成後に「思っていたタイミングで鳴らない」という食い違いになります。
確定した足で鳴らすか、途中で鳴らすか
足が確定する前に鳴らすと、その後の値動きで条件が消えることがあります。いわゆるだましの通知です。確定を待つ設計にすると通知は安定しますが、そのぶん知らせが1本ぶん遅れます。短い時間足ほどこの差は大きくなります。
どちらが正しいというものではなく、元のインジがどちらを前提に作られているかに合わせるのが基本です。矢印が後から消える性質を持つインジの場合は、確定を待つ形にしないと通知と表示が食い違います。
複数チャートで使うかどうか
同じインジを複数のチャートに入れると、通知はチャートの数だけ発生します。前述のプッシュ通知の上限に触れるのはこの場面です。何通貨ペア、何時間足で使う予定かを先に伝えていただけると、鳴らす条件を絞る設計を最初から入れられます。
費用と納期の目安
既存のインジに後付けする場合は改修の扱いになり、基本料金の10,000円からです。新しくインジを作るところから依頼する場合は制作の扱いになり、料金の組み立てが変わります。どちらになるかは手元にあるものによって決まります。
改修の目安総額は10,000円から35,000円の範囲です。確定金額は見積りでご確認ください。相談の段階で費用はかかりません。
費用が動く要素
見積りが変わるのは、ソースの有無、通知先の数、外部サービスへ飛ばすかどうか、複数チャートを想定するかの4点です。画面と音だけで完結する依頼は軽く、外部サービスへ飛ばす構成は重くなります。前述のとおり後者はEAを併用する構成になるためです。
納期は規模により数日からで、見積り時にお伝えします。費用の内訳の考え方は EAの制作依頼はいくらか に、インジを新規に作る場合の流れは インジケーター作成を依頼する流れ にまとめています。
依頼の前に決めておくこと
相談は決まっていない状態でも進みますが、5項目が埋まっていると見積りが早く確定します。どれも難しい内容ではなく、普段の使い方を言葉にするだけで埋まります。
渡していただくもの
インジケーターのファイルと、設定画面の内容をお渡しください。ソースコードがあればそれも含めます。ソースが無い場合でも相談は進みます。サインがバッファに入っているかどうかは当社で確認します。
あわせて、配布元の利用規約が分かるページや同梱ファイルがあればお知らせください。伝え方の型そのものは EA制作の仕様書はどう書くか が参考になります。MT5でも使いたい場合は MT4のEAはMT5に移植できるか もあわせてご覧ください。
インジへのアラート追加でよくある質問
- ソースコードが無いインジでもアラートを付けられますか?
- 付けられる場合が多くあります。サインがバッファに入っていれば、元のインジには手を触れずに外から値を読み、条件が揃ったら鳴らす部品を別に作る方式が取れます。バッファに値が無く描画だけで判定が完結している場合は、判定を作り直す扱いになります。
- LINEに通知を飛ばすことはできますか?
- できますが、インジケーター単体では実現できません。外部サービスへ通信する処理はインジケーターからの呼び出しが許可されていないためです。インジは判定までを担当し、EA側に通信処理を置く構成にします。送信先アドレスを端末の設定で許可する作業もあわせて必要になります。
- スマートフォンへのプッシュ通知に制限はありますか?
- あります。1秒あたり2件、1分あたり10件、本文は255文字までです。1チャートで使うぶんには問題になりませんが、複数の通貨ペアや時間足に同じインジを入れて同時に条件が揃うと、上限に触れて届かないものが出ます。使う予定のチャート数を見積り前にお知らせください。
- アラートを付けるとインジの表示は変わりますか?
- 変わりません。後付けは判定の中身に手を入れず、成立した瞬間に知らせる処理をつなぐ作業だからです。矢印や線の位置は今までどおりで、そこに音や通知が加わります。設定画面には通知のオンオフや鳴らす回数の項目を足すことができます。
- 鳴りすぎを防ぐことはできますか?
- できます。実務で最も多い手戻りがこれなので、1本の足につき1回だけ鳴らす設計を既定にしています。前回鳴らした足を記録しておき、同じ足では鳴らさない方式です。条件が消えてから再び成立した場合に鳴らし直すかどうかも、依頼時に決めておくと調整が減ります。
- 購入したインジを改造してもらえますか?
- 著作権者の許諾があればお受けできます。許諾のない改造、認証の回避にあたる依頼、配布元の利用規約が改変を禁じているインジの依頼はお断りしています。規約が改変を禁じている場合でも、元のファイルに手を触れず外から読む方式なら成立することがあるため、規約の記載をお知らせいただければ一緒に確認します。
- 費用と納期はどのくらいですか?
- 既存インジへの後付けは改修の扱いで10,000円から、まとめて3点までなら+8,000円、特急対応は+3,000円です。新しく作るところからであれば制作として15,000円からで、アラート機能と通知機能がそれぞれ+3,000円になります。納期は規模により数日からで、見積り時にお伝えします。
まずソースコードの有無と通知先の2点をご確認ください。この2つが決まれば、構成と費用の見立てはその場で出せます。外部サービスへ飛ばしたい場合はEAを併用する構成になる点だけ、先に頭に入れておくと話が早く進みます。当社 EA CreatorsLAB では可否の相談に費用はかかりません。ご依頼はココナラ経由で承っています。
※ 本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。FX取引にはリスクが伴い、投資元本を失う可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。記載の料金は当社のものであり、内容により変わります。


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