本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。FX取引にはリスクが伴い、投資元本を失う可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。
インジケーター作成の依頼は、EA制作より小さい単位で始められます。やることが「売買の自動化」ではなく「チャート上の表示」に絞られるぶん、仕様が固まりやすく費用も抑えやすいためです。当社 EA CreatorsLAB は MT4/MT5 のインジケーターとEAの制作を承っている開発工房で、インジケーター制作は15,000円からお受けしています。本記事では依頼から納品までの流れ、費用がどう決まるのか、依頼前に決めておくと話が早い項目を整理します。投資判断はご自身の責任で行ってください。
- インジケーターはEAより仕様が固まりやすく、依頼の入口として扱いやすい。
- 当社の場合、制作は15,000円から。オプションを足した目安総額は15,000円から44,000円。
- 費用が動くのは計算の複雑さ・表示物の数・通知機能・マルチタイムフレーム対応の4点。
- 依頼前に決めておく項目は7つ。特に「何を計算するか」と「いつ知らせるか」。
- 裁量の感覚をそのまま線にするのは難しい。数式か手順に置き換えられるかが分かれ目。
- MT4とMT5でファイルの互換性はない。運用する側を先に決めておく。
インジケーター作成の依頼とはどういうものか
インジケーター作成の依頼とは、チャート上に表示させたいものを伝えて、MQLというプログラムの形にしてもらうことです。移動平均線やRSIのように標準で入っているものではなく、自分の見方に合わせた線やサイン、数値表示を作るのが目的になります。売買を自動で行うEAとは役割が分かれています。
インジケーターとEAの役割の違い
インジケーターは見せるための道具で、EAは動かすための道具です。インジケーターは計算して表示するところまでを担当し、注文は出しません。EAは条件を判定して実際に発注します。同じ「MQLで作る」でも、注文まわりの処理やリスク管理が入るぶん、EAのほうが決めるべきことが増えます。
そのため費用も納期もインジケーターのほうが小さくなりやすい傾向があります。当社の場合、EA制作が20,000円からなのに対し、インジケーター制作は15,000円からとしています。EA制作側の内訳は EA制作依頼の費用相場 で公開しています。
依頼して作るものの具体例
実際に依頼としてよくあるのは、標準インジケーターの組み合わせを1つの表示にまとめたもの、条件が揃ったところに矢印などのサインを出すもの、上位足の状況を今の足のチャート上に表示するもの、といった形です。ほかにも、複数の通貨ペアの状態を一覧で出す、値幅や騰落率を数値パネルで出す、といった要望があります。
共通しているのは、見たいものが自分の中では決まっているという点です。逆に「なんとなく勝てそうな線が欲しい」という状態だと、仕様が定まらないため制作に入れません。まず何を計算して何を表示するのかを言葉にするところが出発点になります。
依頼から納品までの流れ
やり取りは6つの段階で進みます。全体像を知っておくと、どこで何を決めるのかが見えて、待ち時間の不安が減ります。当社の場合も他社に依頼する場合も、大枠はおおむね同じです。
相談の段階で伝えるとよいもの
最初の相談では、文章だけで説明しようとせずチャート画像に手描きで書き込んだものを添えると話が早くなります。「この線をここに出したい」「この形になったら矢印を出したい」という指し示しがあれば、制作側は意図を読み取りやすくなります。うまく言葉にできなくても、画像があれば埋められる部分は多くあります。
あわせて、今使っている環境(MT4かMT5か、どの時間足で見ているか、どの通貨ペアか)も伝えてください。同じ表示でも、運用する環境によって作り方が変わることがあります。
仕様確定と動作確認の位置づけ
当社では仕様書を作成したうえで制作に入り、動作確認用のサンプルをお渡ししています。ここを飛ばすと、完成後に「思っていた表示と違う」という食い違いが起きやすくなります。仕様確定は制作側のためではなく、依頼者の想定とのズレを早い段階で見つけるための工程です。
仕様の書き方そのものに迷う場合は、EA向けにまとめた EA仕様書の書き方 が参考になります。インジケーターでも考え方は同じで、条件と表示を箇条書きにできていれば十分に伝わります。
費用の内訳と価格が決まる仕組み
インジケーター制作の費用は、計算の複雑さ・表示物の数・通知機能・マルチタイムフレーム対応の4点で動きます。当社の場合は15,000円を起点に、必要な機能を足していく形にしています。目安総額は15,000円から44,000円の範囲に収まることが多くなっています。
| 標準的なオリジナルインジケーター 1本 | 15,000円〜 |
| アラート機能の追加 | +3,000円 |
| メール・プッシュ通知の追加 | +3,000円 |
| 目安総額 | 15,000円 〜 44,000円 |
※ 当社 EA CreatorsLAB の料金です。内容により変わるため、確定金額は見積りでご確認ください。
計算の複雑さが費用を動かす理由
既存の指標を組み合わせるだけなら、計算部分は短く済みます。一方で、独自の計算式を作る、過去の一定期間をさかのぼって条件に合う場所を探す、といった処理が入ると実装量が増えます。1本の線を引くだけに見えても、その線をどう計算するかで手間は変わります。
また、チャートを開いた瞬間に過去分をすべて描き直す必要があるかどうかでも変わります。表示件数が多いほど計算量が増えるため、動作の軽さを保つ工夫が必要になる場合があります。
表示物の数と動作の軽さ
線を1本引くのと、矢印とラベルと背景色を同時に出すのとでは、扱う対象の数が変わります。チャート上に置く要素が増えるほど、描き直しの処理や、不要になった要素を消す処理が必要になります。見た目の要素が多いインジケーターほど、内部では管理する項目が増えていると考えてください。
ここが効いてくるのは、複数のチャートを同時に開いて使う場合です。1枚では気にならない重さでも、8枚10枚と開けば端末の負荷は積み上がります。当社では、常時表示する要素と、条件が揃ったときだけ出す要素を分けて設計し、必要以上に描き直さないようにしています。動作の軽さは後から直すより、最初の設計で決まる部分です。
通知機能を足すときの考え方
アラートや通知は「条件が揃ったことを知らせる」機能で、追加費用がかかる部分です。ここで決めておきたいのが何回知らせるかです。同じ条件が続いている間に何度も鳴ると煩わしくなるため、1本の足につき1回だけにする、条件が変わったときだけ鳴らす、といった制御を入れるのが一般的です。
通知先も選べます。端末上の音とポップアップだけでよいのか、メールやスマートフォンへのプッシュ通知まで要るのかで内容が変わります。通知先ごとの制限や、すでに持っているインジに後から付ける場合の進め方は インジのアラートは後から付けられるか にまとめています。外出中に知りたいのであれば通知まで入れておくと使い勝手が上がります。
どこまで作れるのか、何が難しいのか
結論から言うと、数式か手順に置き換えられるものは作れます。逆に、置き換えられないものは作れません。ここが依頼できるかどうかの分かれ目になります。
作りやすい要望の特徴
「移動平均線が上向きで、かつRSIが30を下回ったら矢印を出す」のように、条件が数値で言い切れるものは作りやすい部類です。ほかにも、直近の高値と安値を結ぶ、一定の時間帯に色を敷く、上位足の値を今の足に表示する、といったものは手順に落としやすく、費用も読みやすくなります。
チャート上の見た目に関する要望、たとえば線の色・太さ・種類を切り替えられるようにする、表示のオンオフを設定で変えられるようにする、といったものも実装は難しくありません。後から自分で調整できる余地を残しておくと、使いながら育てられます。
そのままでは作れない要望
難しいのは、判断が感覚に寄っているものです。「きれいな三尊が出たら」「勢いが弱まってきたら」「相場が重いと感じたら」といった表現は、人によって指すものが違うため、そのままでは条件になりません。この場合は何をもってそう判断しているのかを分解する作業から始めます。
たとえば「勢いが弱まった」を「直近5本の値幅の平均が、その前の5本より小さくなった」と置き換えられれば、条件として扱えます。分解しきれない場合は、近い動きになる代替案を提示することになります。感覚をそのまま線にできるとは限らない点は、依頼前に知っておくと期待とのズレが減ります。
上位足を参照する場合の注意点
要望として多いのが、上位足の状況を今の足のチャートに表示したいというものです。5分足を見ながら1時間足の移動平均線の向きを知りたい、日足の高値安値を今のチャートに引きたい、といった形で、マルチタイムフレーム対応と呼ばれます。これは実装できますが、いくつか前提があります。
1つは、参照する上位足のデータが端末に入っている必要があることです。過去にその時間足のチャートを開いていないと、データが揃っておらず表示が欠けることがあります。運用を始める前に、参照する時間足のチャートを一度開いてデータを読み込ませておくと安定します。
もう1つは、上位足の値が確定するタイミングです。1時間足を参照している場合、その1時間が終わるまで値は動き続けます。確定した足だけを見るのか、動いている途中の値も含めるのかで表示は変わります。サインを出す条件に使う場合、ここを決めておかないと「出たサインが後から消える」という動きになることがあります。依頼の段階で「確定後に判定してほしい」と伝えておくと想定どおりになります。
依頼前に決めておく7項目
次の7つが埋まっていれば、見積りは早く出せます。埋まっていない項目があるほど、やり取りの往復が増えて納期が伸びます。当社でも最初にこの7点を確認しています。
| 1. 何を計算するか | 元にする指標・期間・計算式 |
| 2. 何を表示するか | 線・矢印・数値パネル・色の敷き分け |
| 3. どこに出すか | チャート本体か、下のサブウィンドウか |
| 4. いつ知らせるか | アラートの有無・鳴らす回数・通知先 |
| 5. 対象と時間足 | 通貨ペア・時間足・上位足を参照するか |
| 6. MT4かMT5か | 運用する側。両方要るかどうか |
| 7. 後から変えたい所 | 設定画面で調整できるようにする項目 |
7項目のうち後回しにされやすい点
見落とされやすいのは3番と7番です。3番の表示場所は、価格の上に重ねるのか、下の別枠に出すのかで作りが変わります。RSIのように価格と単位が違うものは下の枠に出すのが自然です。7番は運用を始めてから効いてきます。期間や閾値を設定画面で変えられるようにしておけば、そのたびに作り直す必要がなくなります。
なお、条件に時間帯を絡めたい場合は、時刻の扱いに独特の注意点があります。この点は 時間指定で売買するEAは作れる? で、サーバー時間と日本時間のズレを含めて整理しています。
MT4とMT5のどちらで作るか
インジケーターのファイルはMT4とMT5で互換性がありません。MT4用に作ったものをMT5にそのまま入れて動かすことはできず、逆も同じです。そのため、どちらで運用するのかを先に決めておく必要があります。
どちらを選ぶかの判断材料
判断は今どちらを使っているかで決めるのが確実です。すでにMT4で他のツールを動かしているならMT4、これから始めるなら口座を開く業者がどちらに対応しているかで決まります。両方で使いたい場合は、2本分に近い作業になるため費用も上がります。
言語そのものの違いや、MT5側の書き方の特徴については MQL4とMQL5の違い にまとめています。自作を検討している場合は、こちらから読むと全体像がつかめます。
納品後に手元に残るもの
納品時に受け取るのは、チャートに入れて動かす実行ファイルと、必要に応じてソースコードです。ソースコードが手元にあると、後から機能を足したいときに改修で対応できます。逆にソースがないと、同じ動きを作り直すことになり費用は上がります。
権利の扱い、たとえば納品物を他人に配ってよいのか、販売してよいのかは、依頼先によって条件が違います。後で揉めやすい部分なので、契約の前に確認しておくことをおすすめします。考え方の整理は EA制作の著作権は誰のもの? にまとめています。
当社に依頼する場合の進め方
当社 EA CreatorsLAB は、MT4/MT5 のインジケーター制作・EA制作・既存ツールの改修を承っている開発工房です。インジケーター制作は15,000円から、仕様書の作成と動作確認用サンプルの提供、納品後30日の無償保証をお付けしています。ご依頼はココナラ経由で承っています。
相談から見積りまでにかかるもの
相談の段階で費用はかかりません。作りたいものを伺い、実現方法と工数を整理したうえで金額をお出しします。前章の7項目が埋まっていれば、そのまま見積りに進めます。埋まっていない部分があれば、こちらから質問しながら一緒に固めていきます。
内容によっては、インジケーターではなくEAにしたほうが目的に合う場合もあります。「サインが出たら自分で発注する」のか「サインが出たら自動で発注してほしい」のかで、作るものが変わるためです。後者であればEA制作となり、費用は20,000円からになります。依頼全体の流れは EA制作依頼の完全ガイド もあわせてご覧ください。
インジケーター作成の依頼でよくある質問
- 手描きのチャート画像だけでも依頼できますか?
- できます。むしろ画像に書き込んだものがあるほうが伝わりやすいです。「この線をここに出したい」という指し示しがあれば、制作側で条件に落とし込めます。文章にしにくい部分は、こちらから質問しながら固めていきます。
- インジケーター制作の費用はどのくらいですか?
- 当社の場合は15,000円からで、アラート機能や通知機能を足すとそれぞれ3,000円ずつ加わります。目安総額は15,000円から44,000円です。計算の複雑さ、表示物の数、マルチタイムフレーム対応の有無で変わるため、確定金額は見積りでご確認ください。
- 裁量の感覚をそのままインジケーターにできますか?
- 数式か手順に置き換えられれば作れます。「きれいな形」「勢いが弱い」といった表現のままでは条件にならないため、何をもってそう判断しているかを分解する作業から始めます。分解しきれない場合は、近い動きになる代替案をご提案します。
- MT4で作ったものをMT5でも使えますか?
- そのままでは使えません。MT4とMT5でファイルの互換性がないため、両方で使いたい場合は2本分に近い作業になり費用も上がります。運用する側を先に決めておくと無駄がありません。
- 納期はどのくらいかかりますか?
- 内容によりますが、標準的なインジケーター1本であればEA制作より短く済むことが多くなります。納期を左右するのは実装よりも仕様が固まるまでの時間です。依頼前に7項目を決めておくと短縮できます。
- ソースコードはもらえますか?
- 依頼先によって条件が違う部分です。ソースコードが手元にあると後から機能を足したいときに改修で対応できますが、無い場合は作り直しとなり費用は上がります。配布や販売の可否も含めて、契約の前に確認しておくことをおすすめします。
- インジケーターとEAはどちらを頼むべきですか?
- サインを見て自分で発注するならインジケーター、サインが出た時点で自動で発注してほしいならEAです。目的が「判断の材料を増やす」ならインジケーター、「操作をなくす」ならEAと考えると分けやすくなります。当社ではどちらが合うかも含めてご相談を承っています。
依頼を考えている場合は、7項目を書き出すところから始めてください。埋まらない項目があっても、チャート画像に書き込んだものがあれば相談は進みます。当社 EA CreatorsLAB へのご依頼はココナラ経由で承っています。
※ 本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。FX取引にはリスクが伴い、投資元本を失う可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。記載の料金は当社のものであり、内容により変わります。


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